
歯を失ったところに対して歯を入れる治療と言えば、以前はブリッジや義歯といった方法が主流でした。
       
       ブリッジは歯のない所の前後の歯を削って、3本以上の歯の連結したものをかぶせて止める方法で、義歯は金具で引っ掛けて着脱するものです。 
       どちらの方法の場合も、その歯を支える周りの歯に負担が集中し、徐々に悪くなりやすいという最大の欠点があります。
       また、年数が経つと、負担のかかった歯がグラグラしてきたというようなこともよく目にします。
       
       しかしインプラントの場合は、それ自体で支えて噛む場所が増えますから、他の1本1本の歯に余計な負担を与えることがありません。
       
       他の残存歯の負担を減らし、全体としての歯の寿命を伸ばすことができるのがインプラント治療最大の利点です。
     
 
      インプラントを扱っている歯科医院は数多くあります。各インプラントメーカーが主催している導入セミナーのレクチャーを受けただけでされている先生もおられるようですが、院長は、日本口腔インプラント学会の認定している研修施設である「大阪口腔インプラント研究会」の会員で、日々技術が進歩しているインプラントの最先端の知識、技術を最前線で研究、修得し続けています。 
       
     また、当院ではスイスのStraumann社のインプラントを使用しています。
     
各専門分野のエキスパートによって構成された営利を目的としない国際的学術研究団体である、ITI(International Team for Implantology)の指導のもと、スイスのストローマン(Straumann)研究所が共同で開発したインプラントで、独自のSLAという植立部のチタンの表面処理が大変優れていて、歴史も長く、世界的にも最も信頼されています。
他のメーカーと比べても骨への生着が短期間で得られることを特徴とします。
     
      
安全で確実なインプラント手術のために、院長の出身大学でもある大阪大学歯学部発ベンチャーの
アイキャット社が開発したシミュレーションソフトを導入しています。
       
       難しい症例の場合は提携病院でCT撮影後、CTのデータを立体的に解析し、実際の手術の前に、モニター画面上でインプラントのサイズ、埋め込み位置、方向をシミュレーションします。
     
 
      
インプラントの埋入手術(入院の必要はありません)の際は、時間的に余裕を持って予約日を決めさせて頂いておりますが、そのあとの続きの治療は、1回1回それほど長時間ではありませんし、またある程度ご都合に合わせて治療を進めることも可能です。
       
       通常、埋入手術後、2ヶ月ほどで骨と生着し、その後型を取って人工の歯を作るようになります。
       ただ、ほかのご自分の歯で歯周病が進行していたり、むし歯の本数が多い場合などは、インプラント治療よりも先に歯周病やむし歯治療を済ませる必要がありますので、そういった前段階の処置で期間を要する場合もあります。
       
       ご相談下されば、治療計画を提案させていただきますので、お考え下さい。
       
       
     また、インプラント手術時の痛みを気にされる方が多いのですが、術中は麻酔(局部麻酔)が効いていますので、痛みません。
     術後は多少痛むこともありますが、通常、抜歯と同程度かそれよりも軽度のことが多いです。
 
      
      
 インプラントと骨との生着するまでの期間は通常2~3ヶ月と言われますが、実際には 手術時の状態や個人差によって異なります。
       生着しているかどうかは我々歯科医師の経験値から最終判断していました。
       
       オステルISQアナライザーは磁石を埋め込んだチップをインプラント体にネジで仮止 めし、磁力による微細な振動を加えることにより、数値化したデータで安定度を知ることが できる新しい器械です。
       
       人工歯の部分を作って咬合力を掛けるタイミングを正確に判断することにより、より 安全なインプラント治療を目指します。
      
 
      
       定期的なメンテナンスが必要です。
       現在使われているスクリュータイプのチタン製インプラントは、通常は年数が経つにつれさらに強固に骨と結合します。
       しかし、清掃不良の状態が続くとインプラント周囲炎を発症し、場合によっては撤去が必要なこともあります。 
       
       長期間良い状態を持続していただくために、毎日ご自分で歯の周囲の清掃を行ってもらうことはもちろんですが、当院では6ヶ月毎に定期的に観察を行います。
       清掃状態、周囲の炎症の有無、噛み合わせの確認や調整を行います。
       その時に、他の歯で不具合がないかを確認することも非常に重要です。 
       
       
引越しした場合、メンテナンスはどうなるの?
インプラントを製造しているメーカーは非常にたくさんあります。
インプラントのネジや部品はメーカーが違えば互換性がなく、転居先で人工歯部分を手直しが必要になった場合は、同じメーカーを扱っている歯科医院を受診していただく必要があります。
さらに、粗悪なインプラントの場合は途中で生産中止し、会社そのものが消滅する場合もあります。
当院で使用しているStraumann社製のインプラントは全世界で広く流通し、最高品質のメーカー(最も高価でもあります)なので、どこへ引っ越されても、扱っている歯科医院がありますので、ご安心ください。