私は、近くの校医や園医として歯科検診や歯磨き指導、また乳幼児歯科健診の健診医として吹田市保健センターで実施されている1歳半、2歳半、3歳半の各健診での歯科検診と歯科保健指導を担当して、20年以上にわたって地域の子どもたちの口腔保健活動に携わっております。
       
       長年の経験からアドバイスできることがあります。
       お口の悩み・疑問だけでなく、子育ての上での悩みについても、何でもご相談下さい。
     
      2016年6月3日
       千里第二幼稚園の親子歯磨き指導を行いました。ブログで取り上げてもらいました。
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      2015年6月4日
       千里第二幼稚園歯磨き指導を行いました。ブログで取り上げてもらいました。 
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      2013年11月8日
       千里第二小学校で4年生対象の歯磨き指導を行いました。ブログで取り上げてもらいました。 
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       どうせ抜ける歯だから、まぁいいか。
       乳歯の場合は、「ま~どうせ抜ける歯だから・・・」とおっしゃる方も多いですが、大きなむし歯を放置すると永久歯の歯列にも悪影響を及ぼします。
       小児の口腔内環境や食生活等、ブラッシング等の生活習慣は、大人になっても影響を持ち続けます。
特に、習慣的な甘い飲食物の摂取は、歯はもちろん、身体全体へ大きな影響を与えます。
食生活にも気を配り、偏りがないように注意してください。 
小児の時期に自分で管理する能力をいかに身に付けるかによって、その人の一生のお口の健康を大きく左右します。 
       
仕上げ磨きは何歳まで?
       小学生の間に乳歯が抜け、永久歯に生え変わり、最後に6歳臼歯のうしろに12歳臼歯と言われる大きな永久歯が生えてきます(個人差がありますので、±1~2年の誤差がありますが・・・)。
       ですから、少なくとも小学生の間は大人の目での確認が必要です。
       幼い時のように、手取り足取りでなくても構いませんので、週に何回かは必ずお口の中を見てあげて下さい。
       
       
検診は何歳から?
吹田市では1歳半から集団での歯科検診がありますが、この1歳半健診でも一部のお子様にはすでにむし歯があります。
生後6ヶ月から歯が生え始めますので、できるだけ早期の受診が望ましいです。
     
 
     
       
一番のお願いです!!
       初めて歯科治療を受ける子供さんは、元来、歯の治療が怖いという経験をしたわけではなく、周りの人たちから聞かされて、怖いものだと思っています。
       
       ですから、普段から歯科医院が怖い所だという間違ったイメージを子供さんに植え付けないようにしてほしい。
       
       これが、私から保護者の方へ対する一番大きなお願いです。
       
     
 
     
   
  治療に立ち会ってください。
       今、子供さんの口腔内がどういう状態になっているか、治療方法をどうするかの説明は、保護者の方にお話しながら行っています。その後も、できるだけ立ち会っていただくようにしています。
  
       但し、子供さんへの接し方には注意して下さい。
       「痛くないから大丈夫」、「すぐ終わるよ」という何気ない一言は禁句です。
  
       実際に痛かった時に、子供さんの頭の中では「歯医者の先生はウソつき=悪い奴」という図式になり、子供さんと私の間に信頼関係が築けません。
  
       痛かった時や、時間がかかった時に、「よく頑張ったね」という一言が次につながるのです。 
  
       また、ご兄弟が治療のときに横で見られている場合もあります。
       頑張っている姿をご兄弟に見てもらう分には、子供さんに自信を持ってもらうためにも良いのですが、場合によっては席をはずしてもらった方が良い場合もあります。
     
 
       出来たら褒めて、自信をつけさせる
       
初めて治療を受ける子供さんは、わかりやすく丁寧に説明して、できるだけ怖がらせないようにし、できることからはじめるようにしています。(もちろんケース・バイ・ケースであって、歯の痛みが強ければ別ですが・・・) 
       
       子供さんには今から何をするのか、必要なことはわかりやすく丁寧に説明して、恐怖心を与えないように配慮しています。
       
       例えば、エアーを歯に吹き付けるだけでも、先に手を出してもらって実際に手にエアーをかけて説明してから行えば、恐怖心は感じません。 
       
       最初は実際の治療までかかれないことも、時々あります。
       段階を踏んでできるように、我々大人が見守ってあげることが大切です。
       
       

例えば、最初、医院の玄関先で泣き叫んでいた子が、2回目で治療台に座れたら、それだけでも大きな進歩です。
       
       もちろん、保護者の方の協力が必要不可欠ですが、回数を重ねていただくうちに不可能が可能になります。
       
       そして子供さんが頑張った時は、しっかり褒めて、自信を持ってもらうことを大切にしています。
そうすることが、その後の治療にも生きてきますので、ご家庭でもご協力をお願いします。 
     
 
      
       小学4年生のお子さんです。右上の犬歯が予定の場所よりも内側から生えてきました。
       犬歯の部分だけが噛み合わせが反対咬合になっていて、このままでは大掛かりな矯正治療が必要になってしまいます。
       正しい噛み合わせに誘導するため、咬合斜面板という簡単な装置(仮歯のようなもの)を下の噛み合わせる歯に付けました。
       1ヶ月ほどで装置も不要になり、このように普通の噛み合わせに誘導できました。